アルファコンプレックスの

基礎知識

【セキュリティクリアランス 赤《レッド》】

知識? パラノイアでは、プレイヤーはルールを知ることは出来ません。何をしてもその結果に確信を持つことはできません。知っているのは、みんながあなたをおとしいれようとしていることだけです。つまりあなたはパラノイア(妄想症)にかかっています。ゲームマスター(GM)も他のプレイヤーも、コンピューターと同じで友人です。信じなさい。

1.未来の地下都市アルファコンプレックスを管理するコンピューターは、コミュニスト(共産主義者)による侵略という妄想にかられています。あなたの仕事はトラブルシューターとしてコンピューターに奉仕し、反逆者を処刑することです。

2.コミー(共産主義者)は反逆者です。彼らはアルファコンプレックスの転覆を企てています。ミュータント(超常能力保持者)は反逆者です。彼らはその能力を利己的に使用しています。秘密結社のメンバー反逆者です。アルファコンプレックスの善き秩序を蝕んでいます。

3.さて、あなたはミュータント秘密結社のメンバーです。あなたは反逆者です。しかし、あなたが反逆者であることはまだ知られていません。

4.あなたがいつまでも反逆者を告発あるいは処刑しなければ、コンピューターはあなたを無能か怠慢か反逆者であると考えます。無能と怠慢は反逆です。

5.あなたがもっとも簡単に発見出来る反逆者同僚トラブルシューターです。同僚トラブルシューターもおそらくそう考えます。

クリアランス

アルファコンプレックス市民は、光のスペクトルに従ったセキュリティクリアランスのいずれかに所属しています。下から、赤外(インフラレッド:IR)、赤(レッド:R)、橙(オレンジ:O)、黄(イエロー:Y)、緑(グリーン:G)、青(ブルー:B)、藍(インディゴ:I)、紫(バイオレット:V)、紫外(ウルトラバイオレット:UV)です。赤外は黒、紫外は白で表示されます。

あなたの現在のクリアランスは赤(レッド:R)です。

サービスグループ

アルファコンプレックスは次の8つのサービスグループのいずれか一つから業務委託を受けた、数多くのサービスファームによって運営されています。ただしArmyやIntSecの業務の一部は、サービスグループの本体がおこなっています。

・Army:内外の脅威からの防衛。

・CPU:執行業務、規制、効率改善。

HPD & MC:住居、児童管理、教育、娯楽。

IntSec:治安維持。

Power:原子力やその他のエネルギー、空気や水の供給、廃棄物の処理、大量輸送機関。

PLC:食料と工業製品の生産、物流と分配。

R&D:新しい技術と装備の想像創造と爆発。

Tech:ボット、車両、クローン製造システムの管理、電子および機械システムのメンテナンス。

クローン

各市民にはオリジナル(プライム)を含め6体のクローンがあります。市民が死亡すると、メモマックス・システムで直前の記憶までを転写されたクローンが活性化します。通常の場合、クローンの活性化には長い順番待ちの時間がかかりますが、ミッション中のトラブルシューターには最優先で新しいクローンが与えられます。ただし残念なことに多くのクローンをコピーすると遺伝的浮動によってクローンの劣化が生じます。

市民の名前

アルファコンプレックス市民は以下の方式に従って名付けられます。

「個人名」-「クリアランスイニシャル」-「ホームセクター」-「クローンナンバー」

クリアランスイニシャルは市民のセキュリティクリアランスの頭文字です。赤はRです。以下O、Y、G、B、I、V、Uです。赤外市民にはクリアランスイニシャルはありません。市民のクリアランスイニシャルは昇格、降格によって変化します。

ホームセクターは、市民が生まれ育ったセクター名の3文字のコードです。現在住んでいるセクターとは多くの場合一致しません。

クローンナンバーは市民が現在使用しているクローンが何番目であるかの数字です。オリジナルつまり「プライム」が「1」です。日常的には「個人名+クリアランスイニシャル」を使用します(ネコデ-R、アールピー-Gなど)。フォーマルな呼び方ではこれに「ホームセクター」がつき、親しい間では「個人名」のみとなります。クローンナンバーまで全部を呼ぶのは、公式の場です。たとえば処刑センターへの呼び出しなどです。

反逆と不服従と褒賞

反逆は矯正されます。不服従には罰金が科されます。コンピューターとアルファコンプレックスへの奉仕には褒賞が与えられます。

以下のリストは、大ざっぱなガイドラインに過ぎません。アルファコンプレックスの法制度は恣意的です。GMは何が反逆あるいは不服従であるかを、自由に決定できます。覚えていますか。コンピューターは狂っています。許容される行為を不服従とし、不服従を反逆とし、反逆に褒賞を与えるかもしれません。確実なことは一つしかありません。GMの決定に逆らうことは反逆です。

反逆

GMに逆らうこと。GMにウソをつくこと。クリアランス上許可されていないパラノイアのルール知識を示すこと。

自分のセキュリティクリアランスのカラーの衣類を着用しないこと。自分のクリアランスより高いクリアランスの場所にいること。クリアランス違反の、食品、情報、装備その他の機器を所持すること。

割り当てられた装備の損傷、破壊、紛失。上位クリアランスの市民に従わないこと。反逆的技能を持つこと。処方されたドラッグの服用を拒否すること。装備、財産、情報の窃盗(ファイル共有を含む)。他の市民の肉体的または財産的安全を侵害すること。

命令に従わないこと。ミッションまたはサービス奉仕(サービス)(ミッション中にサービスグループあるいはサービスファームのためにおこなう追加の任務)の割り当てを拒否すること。ミッションまたはサービス奉仕(サービス)の失敗、それらの完了報告を提出しないこと。

ミュータント登録をおこなわないこと。秘密結社のメンバーであること。コミュニズムの知識を持つこと。コミュニストプロパガンダの技能を持つこと。コミュニストとなること。

不服従

ミッションやその他の任務に無関係な質問をすること。

制服を着用しないか、だらしなく着用すること。清潔検査の不合格。不幸であること。悪いニュースをもたらすこと。旧計算時代への好奇心。何であれ過度の好奇心一般。IntSecあるいはコンピューターの監視を回避すること。きわめて無礼な行為。

ミッション、高位クリアランス市民、サービスグループやサービス企業に関する批判や不遜なジョーク、それらの能力への疑問。コンピューターの判断や能力に対する疑問。

同等または低いクリアランスの市民の財産への、任務と関係のない、無許可の汚損や破壊。

許容される知識

旧算時代、秘密結社、ミュータント・パワー、アウトドアに関する単なる知識。ただしこれらに興味を抱くことは不服従であり場合によっては反逆となります。

反逆の告発と処刑

コンピューターから褒賞を得るには反逆の告発あるいは反逆者の処刑が最も確実です。処刑をおこなった場合にはその理由と証拠がもとめられます。誤った処刑は反逆です。

お金

アルファコンプレックスの通貨単位はクレジット(Cr)です。1クレジットは100円程度と考えてください。

クレジットは、通常MEカードと呼ばれる旧計算時代のクレジットカードのようなもので決済されます。MEカードは市民の個人認証にも使用されます。ただし、MEカードは使用者が正当な権限を持つかをチェックしません。MEカードを盗まれれば、カードを奪回するか失効させるまで、泥棒が公式に所持者になります。再発行手続は大変困難です。

クレジットにはクレジットライセンスと呼ばれる使用目的制限がつけられている場合があります。ご注意下さい。なお、MEカードによる決済はすべてコンピューターに記録されます。

このほかにプラスチックレッドと呼ばれるコインのような現金があります。MEカードがあれば告白室で簡単にプラスチックレッドと交換できます。賄賂や赤外(ヤミ)市での買い物には必須です。ただし多額の現金の所持はコンピューターと、それから他の市民(どろぼう)の注意を引くでしょう。

赤(レッド:R)市民の給与と生活

収入:1ヶ月1,000 クレジット

食事:日常食はファンフード、バウンシーバブルビバレッジを時折。本物(リアル)の(・)食物(フード)を月に2回。

住居:数人の市民による共同ルーム。

移動:徒歩、トランスチューブなど。

権威: なし。赤外(インフラレッド:IR)市民でさえ、より上位の市民のための仕事をしている時は、赤(レッド:R)市民の話を聞きません。

特典:なし。ただし、赤外(インフラレッド:IR)と違いいつもドラッグ漬けではありません。

典型的なレッド市民:トラブルシューター、上級の店員、下級技術者、軍の下級兵士、人口の約10%。